えむ式

シンプルに生きるための備忘録のようなもの

シンプルに生きるコツは今に在って、今に任せること

夫は不器用です。文字通り手先が不器用です。まぁ生き方も器用とは言えないのですが、手先の不器用さは折り紙つきです。そんな夫の不器用さを見ていて、気が付いたことがあります。

 

私の父も母も、今思えばとても器用な人たちでした。(過去形なのはふたりともすでに故人だからです。)同様に祖父母たちも器用でしたから、それが普通なのだと思って育ちました。

 

ところが夫の不器用さを目の当たりにして、私は随分と器用な人たちに囲まれて育ったんだなということがわかりました。私は父母たちに比べたら劣りますが、夫よりは器用だと自負しています。

 

不器用な人は、ハサミやナイフなどの刃物を使うのが苦手です。夫にとってリンゴの皮を剥くことは、とてもハードルの高い作業のようです。そんな不器用な夫がハサミを使う様子を見ていて、ある事に気が付いたのです。

 

ハサミを力技でコントロールしようとしてる!

 

「○○とハサミは使いよう」と言う言葉がありますが、ハサミにしろナイフや包丁にしろ、使い方次第で自分の思うような働きをしてくれることもあれば、してくれないこともあります。でもこの、「使いよう」とは力技で何とかしようとすることとは違います。その刃物の特性を理解して、当てる角度や力の入れ加減にコツがあるのです。

 

ところが不器用な夫は、どこまでも自分の力で切ってやろうと力技に向かってしまいます。もっとハサミやナイフにまかせたほうが、うまくいくのになぁといつも思います。刃物には元々切る力があるのだから、少し手を添えてすすむ方向を間違わないようにしてあげるだけでいいのです。

 

先日、「今に在って、今に任せる」ことがシンプルに生きるコツと記事にしました。

www.emushiki.net

ハサミやナイフの使い方と同じで、あまり力技で何かをコントロールしようとしない方が、シンプルに生きられるような気がします。