えむ式

シンプルに生きるための備忘録のようなもの

飼い主の幸せが犬の幸せ、見つめあうと幸せホルモンが増える!?

レオがはじめて我が家にやってきたのは、2014年6月1日の夕方。相棒のヘレンとともにケージに入れられたまま運び込まれたのが、もう遠い昔のように思えます。元々高齢の女性の方に飼われていたレオとヘレン。その方が亡くなった後引き取り手が無く、犬・猫の保護ボランティア団体に預けられていました。

 犬が飼いたいなぁとずーっと思い続けていた私でしたが、夫がなかなか「うん」と言ってくれません。あきらめ切れず、「一時的な預かりボランティアだったらいいでしょ。」と説得し、その保護団体に登録していたのです。

 

我が家に来たばかりのころのレオとヘレン

f:id:emushiki:20160923221825j:plain

 

そして初めて預かることになったのがレオとヘレンでした。当初は「里親さんが決まるまでの一時預かり」というつもりだったのが、2ヶ月後レオを引き取りたいという里親さんが現れたとき、「レオを他にやるわけにはいかない!」と手放すことに猛反対したのは、他ならぬ夫でした。

 

正直なところ私は、違うワンコにも接してみたい気持ちもあり、レオを手放してまたしばらく預かりボランティアを続けようかなと考えていました。でも夫は「うちで飼う!」と宣言するし、レオはその時すでに8歳だったけど、年齢のわりに健康で、元来が丈夫な仔だなという印象を受けていたから、うちのワンコにすることに決めたのです。そんなところは女性の方が現実的ということでしょうか。

 

レオの相棒だったヘレンも、その後まもなく小学生のお子さんがふたりいらっしゃるご家庭で飼われることになって、今はとても楽しく暮らしているようです。少々お転婆なヘレンには遊び相手になってくれるお子さんがいてくれるような環境がぴったり合っています。反対にレオはあまり活動的ではなくてべったり甘えているのが好きだから、我が家のような中年夫婦ふたりの落ち着いた暮らしが合っているので、何ともうまくいったわけです。

 

レオをうちの仔にすると決めた時保護団体の方に、「私たちが幸せになるためにレオを飼いたいと思います!」とお伝えしたら、「飼い主の幸せが犬にとっての幸せなので、それが一番大切なことです。」と言ってくださいました。

 

その時は犬の習性など全くわかっていなかったから、ただ感動してその言葉を聞いて、ちょっとウルッとしたりもしたものです。犬はそもそもが群れで生活する動物なので、信頼できるリーダーがどっしりと安定した状態で自分を守ってくれることを最も求めている、そんな意味も含まれた言葉と知ったのは、後になってからでした。

 

愛犬と見つめあうと、「幸せホルモン」とか「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌が促進されると言われています。夫と見つめあってもせいぜい「あきらめ」の気持ちが沸き起こるのが関の山。犬と見つめあって幸せに暮らしていくことにします。