犬が教えてくれたシンプルに生きるためのコツ
犬は人間に例えると2~3歳児くらいの知能を持っていると言われます。犬種によっても個体差によっても賢さの違いがあるでしょうが、我が家の愛犬・レオ(ミニチュアダックスフント・♂・10歳)は、さしずめ2歳児並の知能でしょうか。その永遠の2歳児であるレオに教えられることが、実は多いのです。
レオに教えられたことのひとつが、「今に在る」ことです。
とにかくレオは今のことしか考えていません。
- 今、抱っこしてもらいたい!
- 今、お肉がもっと欲しい!
- 今、外に出たい!
- 今、うれしい!
- 今、楽しい!
- 今、気持ちいい!
- 今、怖い!
少し長い時間留守番をしても私たちが帰宅すると、「今、お父さんに会えてうれしい!今、お母さんい会えてうれしい!」と尻尾をブルンブルン振りながら駆け寄ってきます。すでに寂しかったひとりぼっちの時間のことは念頭にはなくなっている気配です。そして、ひとしきり「うれしい時間」が過ぎると後はまた自分のスペースでまったりしています。
「ボクだけ置いて行って寂しかったよー。」と考えることも、「明日またひとりぼっちになったらどーしよ。」と考えることもないようです。今は、「家族がそばにいるから安心。」と、それだけです。たぶん、「今日のご飯は何かな?」と考えることもなさそうです。お肉のニオイがしてきたら、「今、食べたい!」と思うだけ。
お父さんに抱っこされて、とろけそうに今に在るレオさん。
レオは元の飼い主さんが亡くなった後、我が家の仔になりました。私は時々レオに、「うちの仔になって良かった?」と聞くことがあります。もちろんレオは、「ワン」とも答えませんが、そもそもそんな事を考えることは無いのでしょう。「前の飼い主さんの方が良かった。」とか、「できればもっとお肉をいっぱいくれる飼い主さんがいいのに。」などと思うことはないみたいです。ただ今に在るだけ。
レオがうちの仔になった経緯はこちら
過去を想うとたいていは後悔になります。未来を想うとたいていは不安になります。そんな事を考えてブルーになっているよりは、今、目の前にあるおしいしい物を、「あぁ、おいしいなぁ。」と食べてる方がいいに決まっています。
50年以上生きてみてようやくわかったことは、人生って意外とシンプルなものだということです。それを無理にこねくり回して複雑にしてしまっているのは自分自身なのかもしれません。
「今に在って、今に任せる」
これが、レオが私に教えてくれたシンプルに生きるコツです。